小学生の袴姿でトイレ大丈夫?和式トイレの利用法と着崩れ対策を説明します!

晴れやかな装いに身を包むお子様の特別な日、卒業式や発表会などで袴を着用する機会は、ご家族にとっても喜びにあふれる瞬間です。
しかし、その美しい装いを保ちながら、日常的な動作、特にトイレの使用となると、保護者の方々はもちろん、お子様自身も戸惑ってしまうことがあるかもしれません。
袴の裾が床に触れて汚れたり、せっかくの着付けが着崩れたりしないかという心配は尽きないものです。
しかし、いくつか簡単な手順と心構えを身につけることで、お子様は安心してトイレを済ませ、最後まで素敵な袴姿を保てます。

小学生の袴姿で和式トイレを汚さず使う方法

裾は二重にまくり上げて固定する

袴の裾が床に触れて汚れてしまったり、便器に挟まったりするのを防ぐためには、和式トイレを使用する前に、まず袴の裾をしっかりとたくし上げることが最も重要となります。
具体的には、袴の前面、左右の裾を両手で持ち、床に届かない高さまで、ぐっと上に引き上げてください。
この際、裾全体を一度にまくり上げるのではなく、一度膝のあたりまで、さらにそれを二重にして、帯よりも上の位置までしっかりと折り返して固定すると、より安定します。
これが、動作中に裾が不意に落ちてくるのを防ぐための秘訣です。

袖は腕に巻きつけて邪魔にならないようにする

和式トイレでの動作中に邪魔になりやすいのは、袴の裾だけではありません。
着物の上から羽織るように着る場合、袖もまた、意図せず床に触れたり、便器に挟まったりする原因となり得ます。
そのため、トイレに入る前に、袖も片方ずつ、腕にしっかりと巻きつけるようにまとめると良いでしょう。
袖口を肘のあたりまで引き上げ、腕に沿わせるようにして、帯や腰紐の部分に軽く挟み込むように固定しておくと、作業中の動きを妨げず、衛生的に保てます。

安全な座り方と前かがみの注意点

和式トイレに座る際は、まず袴の裾がきちんとまとまっているか最終確認をしてから、ゆっくりと腰を下ろします。
和式トイレは手前が低く奥が高くなっているため、座る位置を少し手前にすることで、袴の前面が便器に触れるリスクを減らしつつ、安定して座れます。
また、用を足す際には、必要以上に前かがみにならないように注意しましょう。
前かがみになりすぎると、背中側の着付けが緩んだり、袴の帯周りがずれやすくなったりする可能性があります。
必要であれば、壁などに手をついて体を支えながら、落ち着いて動作を行うことが大切です。

トイレ後の袴の着崩れや汚れを防ぐにはどうすればいい?

裾や帯周りを丁寧に整え直す

トイレを終え、立ち上がる際には、まず袴の裾が乱れていないか、便器や床に付いていないかを確認します。
まとめた裾をゆっくりと下ろし、床に擦れないように注意しながら、袴のたるみやしわを丁寧に手で整えていきます。
特に、前後のバランスが崩れていないかを確認し、必要であれば裾の長さを微調整してください。
また、帯周りや着物の合わせ部分も、座っている間にずれていないか軽く触れて確認し、整えることで、全体の着崩れを防げます。

全体のバランスを鏡で確認する

トイレから出て、すぐに鏡の前に立つ習慣をつけることは、袴の着崩れや汚れを未然に防ぐ上で非常に効果的です。
鏡を通して、袴の裾の長さが左右均等であるか、全体にたるみや不自然なシワがないかを確認しましょう。
また、帯が緩んでいたり、着物の襟元がはだけていたりしないかも、このタイミングでチェックします。
たとえ小さな乱れであっても、早期に発見し直すことで、後々大きな着崩れに繋がることを防げます。

子供が自分でできる簡単な確認方法

お子様自身が、保護者の手を借りずに自分で袴姿をチェックできるように、簡単な確認方法を教えておくことも大切です。
例えば、足元をまず見て、袴の裾が床に付いていないか、前後の長さが揃っているか確認しようねと声をかけ、目線で裾の長さをチェックする練習をさせます。
また、お腹の帯を軽く触ってみて、緩んでいないか、着物の前がきちんと合っているか確認してみようといったように、感覚や視覚で分かりやすいポイントを伝え、日常的に意識する習慣を促すことが、お子様の自立を促し、大切な袴をきれいに保つことに繋がります。

まとめ

小学生のお子様が袴姿で和式トイレを使用する際には、いくつか注意すべきポイントがあります。
トイレの前には、袴の裾を二重にまくり上げてしっかりと固定し、袖も腕に巻きつけて邪魔にならないようにまとめることが肝心です。
座る際は、前かがみになりすぎず、安定した姿勢を心がけましょう。
トイレを終えた後は、裾や帯周りを丁寧に整え直し、鏡で全体のバランスを確認することも大切です。
お子様自身が自分でできる簡単な確認方法を日頃から教えておくことで、大切な晴れ着を汚したり着崩れさせたりする心配を減らし、特別な日を心置きなく楽しむことができるでしょう。
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