小学生のお子さんの卒業楽しみですね。
最近は、自分で着物を用意して、思い出に残る写真撮影をするご家庭も多いのではないでしょうか。
でも、せっかく素敵な着物を選んでも、お子さんの成長に合わせて袖の長さを調整する「肩上げ」が必要なことを知って、不安に感じている方もいるかもしれません。
「肩上げって難しそう…」
「自分でできるのかな。」
そんな悩みをお持ちのママさんに向けて、この記事では、小学生の卒業袴の着物の肩上げを自分で簡単にできる方法を、手順と図解を交えて分かりやすく解説していきます。
安心して、お子さんの成長の証となる肩上げに挑戦してみましょう。
□小学生の卒業袴の着物の肩上げとは?
卒業の着物を着る際に、子供の成長に合わせて袖の長さを調整する「肩上げ」は、古くから伝わる大切な儀式です。
肩上げをすることで、お子様の成長を願い、健やかな成長を祈る気持ちを表すことができます。
また、肩上げは、お子様らしい可愛らしさを引き立てる効果もあります。
そして、肩上げをすることで、快適に過ごせるようになります。
□小学生の卒業袴の着物の肩上げのやり方
小学生の卒業袴の着物の肩上げは、意外と簡単です。
必要な道具を揃え、手順をしっかり確認すれば、誰でもチャレンジできます。
1: 準備するもの
・ 着物
・ 縫い針
・ 糸(着物と同じ色)
・ 縫い糸通し
・ 裁ちばさみ
・ チャコペンシル(または鉛筆)
・ 定規
・ 指ぬき(あれば便利)
2: 肩上げの寸法を測る
着物の背中心から袖口までの長さを測ります。
お子様の首の真ん中から手首のくるぶしが隠れるあたりまでを採寸します。
①-②=「肩上げに必要な寸法」
3: 縫い上げの山の処理をする
衿付けと袖付けのちょうど中心部分が縫い上げの山になります。
縫い上げ山を中心に、肩上げ寸法分をつまみます。
例えば、山を中心に1.5㎝ずつの場合には計3㎝です。
肩上げの長さによっては、縫い上げの山の位置も変わります。
4: 実際に縫っていく
縫い上げ山を中心として、肩上げ寸法の半分をつまみ、重ねて縫い合わせます。
着物の前身頃は、上げ山を斜めにして縫うことで着付けの際、胸元にしわができにくくなります。
着物の背中側は、肩山から袖付け止まりに向かうにしたがって1㎝引いた寸法にしておきます。
5: 縫い方のポイント
縫い方は、「二目落とし縫い」が一般的です。
縫い始めと縫い終わりは、返し縫いを忘れずに行いましょう。
糸の始末は、しっかりと行いましょう。
6: 注意点
縫い合わせる前に、チャコペンシルで縫い線を印付けると、きれいに仕上がります。
縫い目の長さは、均等になるように意識しましょう。
糸の色は、着物の色に合わせて選びましょう。
縫い終わったら、軽くアイロンをかけると、よりきれいに仕上がります。
ンタルの着物は自分で肩上げをしないように気を付けましょう。
そもそも肩上げの必要がない場合もあります。
□まとめ
小学生の卒業袴の着物の肩上げは、愛情込めて手作りすることで、お子様の卒業をより特別な日にすることができます。
この記事で紹介した手順を参考に、お子様の成長を願いながら、丁寧に肩上げに挑戦してみてください。
自分で作った肩上げは、きっと、お子様にとっても、あなたにとっても、一生の宝物になるでしょう。