男性用の袴を着てみたいけど、着付け方がわからない。
そんな悩みをお持ちの方へ、この記事では男性用袴の特徴と構造、そして具体的な着付け手順をわかりやすく解説します。
伝統的な和装に興味を持ち、自身で袴を着たいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
□男性用袴の特徴と構造
男性用の袴は、女性用の袴とは異なる構造と着付け方法を持っています。
ここでは、男性用袴の特徴と構造について詳しく解説していきます。
1:ズボンタイプの「馬乗り袴」が定番
男性用袴の定番といえば、股の部分に仕切りがある「馬乗り袴」です。
馬乗り袴は、その名の通り馬に乗るための袴として生まれた歴史があります。
股と脚が仕切りで区切られているため、ズボンを履いているような感覚で動きやすく、女性用の「行灯袴」に比べて活動的な印象です。
2:女性用の袴とは帯を結ぶ位置が異なる
男性用袴は、女性用袴とは帯を結ぶ位置が異なります。
女性用はバストの下あたりで帯を結びますが、男性用は腰の高さで帯を結びます。
そのため、男性用袴は、女性用よりも袴と着物の比率が近くなる傾向があります。
これは、男性用袴が刀を持つ武士が着用していたことに由来します。
腰に刀を差して移動できるよう、刀が落ちないように長着の上に帯を巻き、袴紐で固定する構造だったためです。
3:腰板という台形のパーツを当てる
男性用袴の着付けでは、腰板という道具も使用します。
腰板は、腰の部分に当てる台形型の薄い板で、厚紙を重ねた芯材が入っています。
腰板は、腰を支え、姿勢をまっすぐに保つ役割を果たします。
また、袴を着た時のシルエットを美しく見せる効果もあります。
□男性の袴の履き方とは?手順を紹介!
男性用袴の着付け手順は、以下のとおりです。
1:長襦袢を着たら腰紐でしっかり固定する
まずは、長襦袢を着て、腰紐でしっかり固定します。
長襦袢の衿は、着物の衿が数ミリ見える程度に合わせるようにしましょう。
2:着物を着て、長襦袢の衿が数ミリ見える程度の内に合わせて紐で固定する
長襦袢の上に着物を着ます。
着物の衿は、長襦袢の衿が数ミリ見える程度の位置に合わせ、紐で固定します。
3:袴のすそがくるぶしの位置に来るよう調整する
袴を履く前に、袴のすそがくるぶしの位置にくるよう調整します。
袴の紐を結ぶ前に、袴の丈を調整しておきましょう。
4:袴の位置よりも少し上の部分に帯を巻く
袴を履く前に、帯を巻きます。
帯は、袴の位置よりも少し上の部分に巻きます。
5:帯を折り畳むように結んだら改めて袴を履く
帯を巻き終わったら、袴を履きます。
袴を履いたら、帯を折り畳むように結びます。
6:後ろの帯に袴の紐をクロスさせたら腰板で隠す
袴の紐を後ろの帯にクロスさせて、腰板で隠します。
7:最後に腰の中央で十字に結び、羽織を着たら完成
最後に、袴の紐を腰の中央で十字に結びます。
羽織を着れば、成人式や結婚式などの祝いの席に合う正装になります。
□まとめ
この記事では、男性用袴の特徴と構造、そして具体的な着付け手順を紹介しました。
男性用袴は、女性用とは異なる構造と着付け方法を持つため、初めて着る方は戸惑うこともあるかもしれません。
しかし、この記事を参考にすれば、自信を持って袴を着れますよ。