小学校の卒業式にお子様が袴で出席する場合、特に気を付けるべきなのが当日の着崩れです。
どれだけ着崩れしてもすぐに着付け直すことはできないので、当日までに「着崩れしない動作」をある程度知っておかなければいけません。
今回は、袴で着崩れずに卒業式を終えるためのポイントをご紹介します。
□普段通りの動作が着崩れに繋がる?
袴は重ね着している分非常に繊細で、普段の何気ない動作によって思わぬ場面で着崩れてしまうことがあります。
どのようなシーンでどのように気をつければいいか、以下の例を参考にしてみてください。
*靴の履き替え
卒業式は屋内で行われるため移動の時はどうしても靴を履き替えなければなりませんが、普段通りに靴を履き替えると袖や裾が床について汚れてしまいます。
靴を履き替える時は、着物の両袖を片手でそろえて持つか、袴の帯に袖を挟んでから、しゃがみましょう。
裾はスカートのように抱え込むと汚れずに済みます。
*階段の上り下り
そもそも学校の移動には階段が付いて回りますが、特に卒業式は壇上に上がるのにも階段を使います。
袴は裾が長く、乱雑に足を動かすと着崩れたり転んだりする原因になってしまいます。
階段の上り下りの時は袴の両脇から手を入れて、移動する側の裾を優しく持ち上げて浮かせるのがポイントです。
袴に遮られて足元が見えづらいので、慌てずゆっくり行動しましょう。
*着席時
卒業式は椅子に座る時間が長いもの。
裾や袖を床に引きずらないように注意が必要です。
腰掛ける時は階段と同様に袴の両サイドから手を入れて、持ち上げながら座ります。
着席したら両袖をたたみ、膝の上に置きましょう。
背もたれに深く寄りかかりすぎるのも着崩れの原因になるので、浅く座って背筋を正します。
□袴でトイレに行く時も要注意
上記で紹介した着崩れやすいシーンの他に最大関門なのが、トイレです。
特に袴をレンタルしている方は、衣類が汚れないよう気を付けなければいけません。
トイレに行く時は、以下の手順を覚えておいてください。
1.便座の前に立って両袖を帯に挟みます
2.袴、着物、長襦袢の裾を一枚ずつ順番に持ち上げます
この時3枚まとめて裾を持つと着崩れするので、必ず1枚ずつ持ってください。
3.最後に一番下の肌着を持ち上げて、先に持っていた3枚を包んで抱えます
用を足し終えたら、順番を逆にして1枚ずつ元に戻して終了です。
文字では簡単そうに見えますが、袴に不慣れなお子様にはかなり難しい動作です。
卒業式本番の前に、おうちで何度か練習してから挑みましょう。
□まとめ
卒業式は写真を撮る方も多く、できるだけ最後まで見た目をそのままに保っておきたいですよね。
着崩れは、着崩れやすいシーンや動作を知って対策しておくことで必ず防げます。
ぜひ本記事を参考に、お子様と練習してみてください。
小学生の卒業袴のご不明点は、お気軽にMaiまでご相談ください。